荻窪(杉並)には戦前、戦後を通して多くの文化人が住んでいました。阿佐ヶ谷の文士村に影響された作家をはじめ絵画、能楽師や作曲家、作詞家などその存在は多岐にわたります。こうした、知識人の作った環境が天沼に住む人々の誇りでもあり郷土愛に通じるものです。
藤原審爾 (FUJIWARA Shinji)
大正10年東京生まれ。岡山育ち。作家。青山学院中退。同人誌「曙」などを発行。外村繁に師事。『罪な女』で直木賞を受賞。主な著書に『秋津温泉』『浮寝』『藤の実の落ちる季節』『魔子』『孤独のた糾こ-わが闘病の記録』『赤い殺意』等がある。天沼2丁目の西郊ロツヂングを住所にしていた。