荻窪(杉並)には戦前、戦後を通して多くの文化人が住んでいました。阿佐ヶ谷の文士村に影響された作家をはじめ絵画、能楽師や作曲家、作詞家などその存在は多岐にわたります。こうした、知識人の作った環境が天沼に住む人々の誇りでもあり郷土愛に通じるものです。
石井桃子 (ISHII Momoko)
◆1907 埼玉県浦和に生まれる◆1923 埼玉県立浦和高等女学校卒業◆1928 日本女子大学校英文学部卒業◆1929 文藝春秋に入社(~1933)◆1933 プーさんの原書に出あう◆1945 宮城県栗原郡鶯沢で開墾・農業を始める◆1950 岩波書店の嘱託になり、「岩波少年文庫」「岩波の子どもの本」の企画編集に携わる(~1954)◆1951 『ノンちゃん雲に乗る』で第1回文部大臣賞受賞◆1957 家庭文庫研究会を始める(~1964)◆1958 荻窪の自宅に「かつら文庫」を開く◆1960 児童文学についての約5年間のグループ研究のまとめを『子どもと文学』(瀬田貞二、鈴木晋一、松居直、いぬいとみこ、渡辺茂男との共著)として発表◆1965 『子どもの図書館』として、かつら文庫7年間の記録をまとめる◆1974 設立発起人であった「東京子ども図書館」が財団法人になる◆1976 環太平洋児童文学会議(カナダ)に参加◆1984 第1回子ども文庫功労賞を受賞◆1993 日本芸術院賞を受賞◆1994 『幻の朱い実』刊行、読売文学賞受賞(1995)◆1997 日本芸術院会員になる