荻窪の著名人

遠藤 実 (えんどう みのる)

略歴:詩人の三好達治は明治33年(1900)大阪に生まれました。 東京帝国大学文学部仏文科卒業。高校時代にニーチェ、ツルゲーネフなどを耽読し、丸山薫の影響で詩作をはじめる。 大学在学中に梶井基次郎、中谷孝雄らが創刊した同人誌「青空」に参加し、「乳母車」「甃のうへ」などを発表して好評を博す。 その後、萩原朔太郎の知遇をうけ、昭和3年詩誌「詩と詩論」の創刊に加わり、詩、翻訳等を発表し、翌年にはボードレールの散文詩集「巴里の憂鬱」全訳を出版。昭和4年頃、杉並区天沼に住む。 5年には処女詩集「測量船」を刊行し、知的な抒情や古典的な表現などによって、一躍詩人としての名声を決定します。 昭和9年堀辰雄、丸山薫とともに編集同人となって詩誌「四季」(第二次)を創刊し、中心的存在として活躍します。詩集「南窗集」「艸千里」「駱駝の瘤にまたがつて」等のほか、詩歌鑑賞「風詠十二月」「卓上の花」、随筆「夜沈々」、評論「萩原朔太郎」などがあります。 昭和39年(1964)63歳で死去した。